起業家紹介【TenBlue 鍼灸師 齋田 和美】


 

20年以上の社会人経験を経て起業。
アロマセラピーと鍼灸治療をかけ合わせた新しいコンセプトの鍼灸治療院を開院。

 

長い期間、社会人として働いていた齋田和美(さいだ・かずみ)さんが2024年の7月に開院したのは、アロマセラピーと鍼灸治療をかけ合わせた新たなスタイルの鍼灸治療院です。国家資格である鍼灸師資格を取得し、新たな挑戦をスタートした齋田さんに、起業のきっかけや鍼灸治療院での仕事などについてお話を伺いました。

 

    

─貴院が提供されているサービスについてお教えください。

鍼灸師兼アロマセラピストとして、 主に女性向けに、アロマセラピーと鍼灸治療、どちらも選べるようなメニューを提供しています。
アロマセラピストは民間資格、鍼灸師は国家資格です。
アロマセラピスト兼鍼灸師というのは、珍しいかもしれませんね。
鍼灸治療院というのは、体験したことの無い人には少し敷居が高いと感じられるかもしれません。そこにアロマセラピーの要素をかけ合わせることで、お客様が足を運ぶハードルが低くなると考え、このようなコンセプトにしました。

鍼灸というのは、鍼とお灸を使って、人の持っている自己治癒力や免疫力を高める東洋医学です。肩こりや頭痛に効くというのが一般的なイメージかと思いますが、他にも自律神経を整えたり、生理痛や更年期障害、不眠など、幅広い分野に効果を発揮します。

身体に不調があって病院に行くのだけれど、「何でもない」と言われてしまったり、不調の原因がよく分からないといった方が行き着く治療でもあります。
東洋医学では「未病」というのですが、そうした原因の分からない不調には、 むしろ鍼灸が効果的な場合もありますね。



─「鍼灸」に興味を持ったきっかけ、学び始めたきっかけをお教えください。

20歳の頃に損害保険会社に入社し、20年以上その会社で働いてきました。入社当時から、人の心や身体に興味があったので、休みの日には東京まで行って学び、アロマセラピストやアロマインストラクターの資格を取得しました。他にもリフレクソロジー、ネイルや心理学など、とにかく興味の赴くままに様々な習い事をしていました。
同時期に鍼灸にも興味を持ち始め、鍼灸学校のパンフレットを取り寄せたのですが、学費が高額で、学ぶことを諦めていました。

そんな中30代では婦人科系の不調で卵巣の手術を受けることになりました。当時は、たびたび腹痛が起こり、その都度内科の先生に診てもらった際は、腸炎という診断で薬をもらっていたのですが、本当は卵巣が腫れていたのが原因でした。
今思えば、同時にずっと腰が痛かったのですが、自分としては筋力不足なのかなと勝手に思い込み、筋トレに励むなど、見当違いのことをしていました。たまたま別の目的で行った婦人科で卵巣の肥大化が発覚して、腰の痛みもそれが原因と知ることになりました。その時に「意外と自分でも、自分の身体のことを良く分かっていないんだ」と感じました。
そして、卵巣の病気は再発しやすいということで、再発防止や体質改善にいいのではないかと思い、その後鍼灸に通ってみることにしたのです。
施術を実際に受けてみると、改めて面白い世界だと感じ、興味が再燃。改めて鍼灸の学校に通おうと思いながらも、以前あった夜間通学の制度が廃止されてしまったため、通学するには会社を退職する必要があること、そしてやはり学費が高額ということもあり、 迷いがある状態で日々を過ごしていました。

そして40代前半の頃に、突然母が末期のすい臓がんと診断され、担当医に「治療としてはもう何もできることが無い」と言われたとき、つらい状況なのに何も手立てが無いことへの絶望を強く感じたのです。同時に、そんなときに、治るとか治らないではなく、何かができるような人間になりたいと思いました。その後、母が亡くなり、今度は父が長期入院することになるなど、今までほとんど関わりのなかった医療と言うものに触れる機会が増え、日本の医療制度について深く考えるきっかけとなりました。

その時期というのは、ちょうど損害保険会社でのキャリアが安定し、もう会社でやりたいことはやりきったという自覚が芽生えていた頃です。
経済的にも学費を支払える余裕があったので、思い切って会社を辞めて学校に通うことにしたのです。



─鍼灸の道に進み始めてから治療院の開院に至るまでの経緯をお教えください。

鍼灸学校での3年間の学習を経て、資格試験に合格し、鍼灸師となったのが2024年の3月。その後は、鍼灸師として就職しようと思っていたのですが、たまたま学校でお世話になっていた鍼灸師の先生が経営されていたお店を移転するとのことで、今の店舗が空き物件になることに。 いろいろと悩みましたが、手を挙げてこの店舗(場所)を譲っていただきました。

そこからの準備期間は、資格の合格が分かる3月から7月の開院まで4ヶ月ほど。背中を押されるような形で、トントン拍子に色々なことが進んでいきました。
会社員時代の同僚の友人にリフォーム会社の方がいまして、その方に内装のコーディネートをお願いしたところ、とても良い感じに仕上げていただいたんです。 何から何まで綺麗かつ丁寧な仕事で、私にとっては神様のような方ですね。



─開院(起業)するにあたって、アドバイスをくれた人や機関はありますか?

内装を仕上げてくださった方はもちろん、他にもアロマセラピーを学んでいた頃の友人たちにはお世話になりましたね。
私と同じ、鍼灸師兼アロマセラピストの友人、よもぎ蒸しサロンを経営している友人、東京でフェイシャルエステをやっている友人など、色々な友人の元へ行き、経営のアレコレやお客様の迎え方などを教えていただきました。

また、開業にあたっては、郡山商工会議所の方には大変お世話になりました。
アポイントも無く行ったにもかかわらず、とても親切に対応くださって、補助金や開業についてたくさんの助言をいただきました。
とにかく、何か分からないことがあれば郡山商工会議所の方に訊きに行っていましたね。郡山市の補助金、福島県の補助金など、補助金にも様々な種類があるのですが、それぞれ丁寧に教えていただいたり、本当に助かりました。



─創業(開院)されてから、よかったこと・大変だったことがあればお教えください。

よかったことは、毎日が楽しくて自由なことです。 やりたいことを、自分の裁量で実現できるというのは、楽しいし、やりがいがありますね。
後は、治療に来た皆さんが笑顔で帰っていかれたり、リピートしてくださったりすること。「本当に優しくて素敵なお客様に恵まれているな」と色々な場面で実感します。

逆に大変なことは、自由な分、全て自分一人でやらなければいけないことですね。



─鍼灸治療院としての、これからの目標はありますか?

お店が、皆さんが笑顔になれる場所、「ここに行けば何とかなる」と思っていただけるような場所になって、ずっと続けられれば嬉しいです。
鍼灸治療院に来られる方は、身体に不調を抱えていることもあり、最初は少し表情が硬い場合があります。
そういう方に、不調を少しでも改善して、最後は笑顔で帰っていただけるような場所であり続けたいと思っています。
そして、私自身が自分の病気に気づけなかったように、意外と自分でも自身の身体のことはわからないものです。
鍼灸やアロマの知識だけに偏らず、常に幅広い視野と柔軟性を持ってクライアントのちょっとした変化や違和感に気づき、必要であれば病院の受診を勧めるなど、一歩その先へ繋げられる存在でもありたい、そう思っています。



女性のためのアロマセラピー&鍼灸治療院

TenBlue

〒963-8041 福島県郡山市富田町字大島1-9 エクセルコーポⅡ 102

TEL:090-9754-5340

ホームページ:https://tenblue2024.com/

鍼灸師 AEAJ認定アロマセラピスト

齋田 和美

ページトップ