F-ield TSM合同会社(フィールドティーエスエム)

起業家紹介【F-ield TSM合同会社 代表社員 松尾 将之/業務執行社員 酒井 勝徳】

財務会計・IT・人事労務の各種コンサルティングで“業務改善”をサポート



(左:酒井勝徳さん 右:松尾将之さん)



前職で出会ったそれぞれの得意分野を持つ3人が。

  南相馬市出身の松尾さんは長年地元で財務会計・経理の仕事に従事していました。2011年の震災の少し前に郡山での就職を決意し、震災後に郡山の医療機器関連企業に財務担当として就職をします。そこで後に一緒に会社を起ち上げる仲間となる酒井さんと富田さんに出会います。酒井さんはITシステム保守担当、富田さんは社会保険労務士の有資格者として人事労務の担当でした。同じ会社で約10年間働いた3人はそれぞれの得意分野を生かした独立を考えて同じ時期に退職します。退職後、それぞれに活動をしていましたが、3人の得意分野を組み合わせれば幅広い事業展開ができるのではないかと話し合って、2021年3月にF-ield TSM合同会社を設立します。



それぞれ別の道を進むも同じようなことをしていた。

-最初から3人で起業するために一緒に退職したのではないのですか?

松尾 3人で相談して一緒に退職したということではなく、何故か3人とも同じ時期にそれぞれの考えで退職しました。最初に退職したのは富田です。彼は現在、弊社のメンバーであると同時に、弊社のパートナー企業「T&Fパートナーズ社会保険労務士事務所」の代表でもあります。逆に言えば、自身の社会保険労務士事務所を設立するために退職し、その後、弊社のメンバーとして一緒に3人の会社を起ち上げることになったということになりますね。その後、私と酒井が同じころに退職しますが、その時はそれぞれ得意分野でやっていこうと別々の道を考えていました。私は、財務・会計・経理の専門だったのでその道でやっていこうと思っていました。
酒井 私も長年、システム保守や通信機器の取り扱いといったIT業務を経験してきたので、その道でやっていこうと退職しました。ただ、退職後は別々に活動していたのですが、たまにお互いの近況報告で連絡を取り合うと何故か3人とも、これからはドローンも面白いと考えて、ドローンの講習を受けてライセンスを取得するなど偶然にも同じようなチャレンジをしていたのです。ドローンについては、それぞれ、自分の得意分野のプラスαのスキルも身につけたいと思っての行動でした。まったく同じようなことを考えていたことには驚きました。その後も3人で情報交換をしているうちに、どうせ新しいことを始めるならそれぞれの得意分野を合わせて一緒にやってみてはどうかという話になっていきました。



目指すは3人の得意領域を融合させたTSM(トータルサービス・マネジメント)

-社名「F-ield TSM」の由来と3人の役割や性格を教えてください。

松尾 まず、「F-ield」はそのまま英語のフィールドから名付けました。ご承知のとおり日本語で「領域」や「分野」という意味ですが、3人の持っている得意な領域(分野)のサービスを提供しようということでこの言葉を選びました。福島の「F」ともかけています。次に、「TSM」は、単純に「富田」「酒井」「松尾」の頭文字です。そして、それだけではなく「トータルサービス・マネジメント」という意味も込めています。
私が代表となったのは、起業するのにも、その後の経営をしていくにも、財務や会計の担当である私が適任だということで、3人で話し合って決めました。それだけの話です。特に起業の手続きについては元々そういったことに慣れていたのでスムーズでした。3人で運営しているので、それぞれの役割をうまく果たすということにしています。私の性格については、こう見えて割と行動が早いタイプかもしれません。「まずやってみよう」という感じでしょうか。
酒井 代表の松尾は私から見ると「せっかち」なタイプだと思います。逆に私は「ゆっくり」タイプです。ゆっくりと言っても期限はきちんと守ります。優先順位やスケジュールに沿って計画的に行動するという感じでしょうか。富田はさらに論理的な慎重派タイプです。この3人で、松尾のスピード感に対して私が計画的に考え、富田がさらにじっくりと検討するということで3人のバランスを取りながら話し合って物事を進めています。お互いの意見は尊重しているので揉めることはありません。



企業の内部から業務プロセス改善をご提案。

-具体的な貴社の事業内容を教えてください。

松尾 弊社のメインはコンサルティングです。私の専門である財務・会計・経理、酒井の専門であるITシステム導入及び運用、富田の専門である人事労務の各コンサルティングとなります。特にこれからは財務・会計の分野では「インボイス制度」をはじめとする法改正が増えてきます。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)といったITを活用した業務の効率化及び改善による生産性向上への取り組みが重要となります。私たちは、それぞれのコンサルティングではなく、トータルでのコンサルティングを提供し、会社の内部から様々な業務プロセス改善のご提案ができます。例えば、会計ソフトの導入を例にしても、従来の企業のネットワークに導入するパッケージ型のものや最近のクラウドサービス型のものなど様々なものがあります。ご相談いただく企業様の規模や業態など様々な要素からどういったものを導入すればよいかというアドバイスができることはもちろんのこと、導入自体のお手伝いや導入後の操作・運用支援などトータルでのサポートが可能です。ちなみに弊社はクラウド型の会計・人事労務のソフトウェア「freee」の公認資格・認定を持っています。
酒井 会計ソフトの導入や操作・運用支援だけでなく、PCや複合機等の機器の購入相談や手配、各種ネットワーク環境の構築も対応可能です。色々なシステムや機器を導入・活用することで、属人化を無くし1社でも多くの企業様の業務プロセス改善に貢献したいと思っています。とにかく何でもお気軽に相談していただきたいです。



まずはメイン事業にしっかりと取り組みつつ、時代に沿った新しいチャレンジも。

-2021年3月に起業されてもうすぐ1年となりますが、これまでのご苦労や今後の展望があれば教えてください。

松尾 コロナ禍なので営業活動が思うようにできずに少し困っていますね。本来であればもう少しアクティブに企業様へ訪問して直接のご提案などをしたいところですが・・・。しかしながら、弊社もITも得意としているのでオンライン面談などをうまく活用して営業活動を試みています。今後の展望としては、まずは引き続き弊社のメイン事業である財務会計経理・IT・人事労務のコンサルティングをしっかりと行える体制を作り、ご提案をしていくつもりです。
酒井 前に述べたとおり3人とも前職を退職した後に各々でドローンの技術を習得していました。会社設立後はドローンを使ったサービスなども検討しましたが、やはり、松尾が言うとおり、まずはメイン事業にしっかりと取り組んでいくということにしました。しかしながら、こういった時代に沿った新しいチャレンジも徐々に行って将来的には新しい事業も生み出していきたいと思っています。



まずはやってみる。お客様は元気な人に仕事を頼みたいはず。

-起業を考えているかたにアドバイスをお願いします。

松尾 起業というのはリスクもあるので不安を感じて慎重になることは当然かと思います。しかしながら、過剰に不安がらずに「まずはやってみよう」という気持ちが必要かと思います。そして、一人で考えるのではなく、より多くの方に相談をする。相談することで道が開けていくと思います。
酒井 私も松尾と同じく、「まずは動いてみる」ということが大事だと思います。あとは、お客様は「元気な人に仕事を頼みたい」と思うはずなので、とにかくポジティブな思考で元気があればなんとかなっていくと思います。



会計ITコンサルタント/人事労務ITコンサルタント/ITシステム導入支援/経理代行

F-ield TSM合同会社(フィールドティーエスエム)

〒963-8023福島県郡山市緑町9-12

TEL:050-3697-2431

ホームページ:https://fieldtsm.com/

代表社員 松尾 将之/業務執行社員 酒井 勝徳

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