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起業家紹介【マリッジコンシェルジュ Bring HEART 代表 星野瑠美/菅野有香】
高校からの親友同士がビジネス・パートナーとして。
(左:星野瑠美さん 右:菅野有香さん)
結婚相談サロン『マリッジコンシェルジュ Bring HEART』を起ち上げた星野瑠美さんと菅野有香さんは、高校(福島市)の同級生です。卒業後、星野さんは、旅行関係の専門学校(仙台市)へ進み、JALグループの旅行会社へ就職。菅野さんは、事務系の専門学校(郡山市)を経て、大手ゼネコンへ。2人とも勤務地が県内ということもあって、交遊は途切れることなく続きました。自身が「鍵っ子でした」という星野さんは、2000年に結婚して1男1女を授かり、子育てに専念するために勤めを辞め、娘さんの小学校入学を機に、自宅で書道教室を始めます。いっぽう、菅野さんは、「大手ゼネコンでの安定か? 新天地での可能性か?」悩み抜いた結果、独立した元上司に誘われ、後者を選びます。2014年のことでした。そんな星野さんと菅野さんが、「2人で起業する」ことを話し合い始めたのは2019年頃だそうです。2人が、手を携えて新たな事業に挑戦です。コロナ禍の影響もあって、正式なスタートは2021年5月になりますが、すでに『日本仲人協会』にも加盟済みで、郡山市緑町にあるコワーキング&イベントスペース『co-ba KORIYAMA』を拠点に、結婚相談をはじめ、婚活イベントなどの活動を始めています。
結婚相談など人と人を結ぶ事業をメインに
──ある調査では、1980年に男性2.6%、女性4.5%だった「50歳時の未婚率」が、2020年は男性26.0%、女性17.4%だそうです。50歳の男性4人に1人、女性5~6人に1人が結婚していない。もしくは、できていないのです。国の将来を考えると由々しきデータです。お2人は、そんななかで、結婚相談サロンを起ち上げられたわけですが…。
星野 「いつ結婚するの?」、「どんな人と結婚するの?」、そもそも「なぜ結婚するの?」、「ほんとうに結婚したいの?」、あるいは「なぜ結婚したの?」──未婚の菅野はもちろんですが、結婚して20年、夫は単身赴任、大学生の息子と高校生の娘がいる私にとっても、というより、未婚・既婚にかかわらず、すべての女性にとって、結婚は、社会情勢やビジネスとしての成否を云々する前に、生涯を通じて、つねに現在進行形の切実な“自分事”なのです。書道の先生で、二児の母でもあり、単身赴任の父親代わりでもあったため、結婚生活についても色々考えさせられました。私自身は、最近になって、結婚したからこその経験を、苦労も含めて肯定的に受け入れられるようになりましたが…。男性も同じでしょうが、結婚に関する選択や決断は、人生そのものの選択であり決断です。そのことを共有し、悔いのない選択と決断をしていただける場をつくりたいと…。菅野 最初は、結婚相談所というより、「婚活パーティーを中心にしたイベントの企画・運営会社」といったイメージでした。結婚相談サロンをメインにスタートしましたが、結婚相談サロンとしての男女のご縁を繋ぐだけではなく、「ヒトとヒト」、「ヒトとコト」のさまざまな出会いの場にしたいと思っています。
婚活に寄り添うマリッジ・コンシェルジュとして。
──『日本仲人協会』に加盟しておられますが、どういうシステムになっているのですか?
星野 『日本仲人協会』は、全国に約1,800人いるマリッジコンシェルジュ(仲人)のネットワークです。創設が1984年で、1万数千組を成婚に導いてきた実績があります。現在、約1万人の婚活会員が登録されていて、『Bring HEART』の会員様は、その中から、お見合いの相手を選ぶことができます。──婚活会員の男女比は?
星野 女性5割、男性5割、といったところでしょうか。いわゆる婚活市場全体としても、同じような比率のようですね。──マリッジコンシェルジュ(仲人)は、婚活会員を勧誘する営業活動はしないのですか?
菅野 現在は、婚活パーティーや結婚相談に足を運んでくださった方で、「日本仲人協会」に登録していただいたほうが結婚への近道になると思う方には入会をお勧めしています。また、日本仲人協会の結婚相談所ネットワークより、全国で最寄りの仲人を探すことができます。その仲人を介して日本仲人協会に登録します。ですから、お見合いをしたい相手にも必ず仲人がついていて、登録内容を確認しています。さらに、最初のお見合いのときは女性の会員には仲人が立ち会いますから、お互いに、安心してお会いいただけるわけです。今後は、出張相談会や親御さん向けの相談会を行っていく予定です。
マッチング・アプリとは一線を画す出会いの場として。
──娘や息子が年頃になると、前触れもなく現れて、おもむろに見合い写真と釣書を取り出す、ありがた迷惑な、まれにはありがたかったりもする(笑)世話焼きな近所のおばさんがいなくなりました。
菅野 今は、マッチング・アプリが、世話焼きおばさん代わりでしょうか(笑)。マッチング・アプリで知り合って結婚に至るケースも少なくありません。きっかけがマッチング・アプリというのは、もうフツーの事で、隠し事ではなくなっています。星野 出会える機会が増える ──そのこと自体は喜ばしいことです。ただし、リスクさえなければですが。残念ながら、まだまだ落とし穴もあります。その意味では、マッチング・アプリとの違いを、きっちりとアナウンスしなければと思っています。老舗で大手の『日本仲人協会』に加盟したのも、会員様にご提供する情報の量だけでなく、その信頼性、そして、会員様からお預かりする個人情報の安全性を確保し、成婚へのプロセスにおけるトラブルを排除しておきたいからです。
ポスト・コロナを共に生きるパートナー探しとして。
──東日本大震災のとき、結婚を望む人が増えたそうです。このコロナ禍ではどうなんでしょうね。ずばり、菅野さんにおうかがいします。結婚なさりたいですか?
菅野 したいです。これまで、結婚話がなかったわけではないのですが、たとえば、話が具体的になるにつれ、当人同士のことだけではなくなってくることを、身をもって経験しました。星野 私達はコロナ禍を乗り越えられると信じています。 ただ、1人では…。寄り添える、心で繋がるパートナーが隣に居て欲しいんです。
菅野 そうですね。1人ではできないことも、寄り添えるパートナーがいることで乗り越えられることがたくさんあると思います。そばにいる星野を見ていて、心からそう思います。
お見合いをはじめ会員様ならではの出会いを糧として。
──これからは、結婚のカタチも多様化してくると思います。そういうとき、結婚相談サロンを始められたわけですが…。
星野 先ほど菅野も申しましたように、矛盾しているようですが、“結婚相談もある”サロンということになりますでしょうか。入会してくださった方には、とりあえず結婚をキーワードに、これからの人生に対する選択と決断に必要な、ご自身独自のヒントを見つけていただきたいのです。そのためにも、お見合いはもちろんですが、ほかにも、さまざまな出会いの場を設けたいと考えています。そうした、いわばサロン文化のなかで、結婚、ひいては、これからの人生へのピントをクリアにしていただければうれしいです。婚活市場における独自のビジネス・モデルとして。
──ホームページを拝見すると、他の結婚相談所と比べて入会金・登録料・月会費が安めで、お見合いは何度でも無料なのですね。
星野 結婚相談所であろうと、合コンであろうと、マッチング・アプリであろうと、周囲が強引にセッティングしたお見合いであろうと、結局はきっかけであり、「ご縁があれば」であり、当人同士の気持ち次第ですからね。まずは、その人にとってのよりよい人生の方向を見つけることが大切で、その方向に、「その人がベスト」と思えるお相手がいらっしゃれば幸い、ということです。お見合いから始まっても、ステキな恋愛期間を経てゴール・インしていただきたいですよね。1番好き!と言えるお相手と結ばれてほしいと思っています。もちろん、私たちが始めたのは、ボランティアではなくビジネスです。多彩なイベント展開によるサロン独自の集客など、成婚料への依存度が高くないビジネス・モデルの構築を、とは考えています。すでに始めている[婚活イベント]をはじめ、[たった10分で美文字になる講座]、[オリジナルカウンセリング]は、ほんの手始めですが、その一環です。日本仲人協会加盟店 マリッジコンシェルジュ Bring HEART
〒963-8023 福島県郡山市緑町9番12号
co-ba koriyama内
TEL:090-4630-8820
ホームページ:https://bring-heart.amebaownd.com/
代表
星野 瑠美/菅野 有香