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起業家紹介【株式会社アシスト 司会業/婚活アドバイザー 他 渡邊久美子さん】
プロの司会者でもある渡邊さん、インタビュー中も張りのあるお声で、背筋を伸ばしてお答えいただきました。
渡邊さんは、元はプロの司会者としてお仕事をされていたそうですが、20年前、二人目の子供さんの出産を機にフルタイムの司会業は退職されましたが、その後、自宅近くの結婚式場から司会の仕事を依頼され、現在まで1,500組以上の結婚式やイベントの司会を務めてこられました。
「結婚式の仕事の間に、婚活イベントの司会を依頼されたんですよ。今の若者はゆとり教育を受けた男女混合名簿の『みんないっしょ』の世代。男女間のお付き合いも、自分の時のような、隣に異性がいると胸ときめくような関係ではなく、本当にお友達感覚で、なかなか恋愛まで進まないのです。運動会でも順位を付けない学校教育を受けたせいもあって、恋愛で失敗するのが怖いのでしょうか。」何度か婚活イベントの司会をしていましたが、なかなか男女間のお付き合いに進まない参加者を見るうちに、持ち前の「世話好き」の性格が頭をもたげ、
「若者に、バーチャルではなくリアルな人との触れ合いを、何とか感じてもらいたい。」と、婚活イベントや、婚活セミナーの企画運営に力を入れるようになったそうです。
「企業や行政も、結婚しない若者や晩婚化を無視できなくなって、福島県庁にも若者の結婚問題を扱う部署ができたのを機に、本格的に結婚セミナーを仕事の中心にして創業しようと決心しました。」
そうなれば行動が早い渡邊さんは仙台に通って勉強し、「異性間コミュニケーション認定講師」の資格を取得して、2015年6月「ふくしま・出会いサポートプロジェクト」を運営する株式会社アシストを立ち上げました。ゴールするのはお客さんである若者、渡辺さんはアシスト役ということでしょうか。
「婚活イベントに参加してパートナーを見つけようと思えば、それなりの準備が必要です。ご本人をブラッシュアップするのが仕事ですね。子供とはお友達のような関係になっている親に代わって、人生の先生役を務めることもありますが、あくまでも主役は顧客である若者の方ですから、手取り足取りの一歩手前まで、デート3回までしか面倒見ない、と決めています。」
企業や団体からの依頼を受けて、今時の男女間のお付き合いの仕方、考え方、更には物事の受け止め方の違いについてお話しすることも多いという渡邊さん、
「経営者の方も、職場の活気や社員のやる気を生み出す結婚の大切さに改めて気が付いたようです。」
こうした時代の変化を受けて、今は、一緒に若者をトータルサポートする仲間づくりもしています。
「結婚は、トータルとしての男女同士が出会うところ、ファッション、メイク、料理など様々な分野で若者を育て磨き、自分に自信をつけたうえで様々な出会いの機会を持てば、人生のパートナーに出会うチャンスが広がります。」
と、これからの事業の進む方向について明確に語る渡邊さん、しっかりとした方向性が見えていると感じました。
「ただし、今の時代に生きる若者には、彼らなりの新しい結婚のかたちがあると思います。従来の結婚のかたちにとらわれることなく、若者と一緒に新しい結婚、つまり人生のパートナーづくりの方法を探していきたいですね。」
ますます多様化する社会の変化も、しっかりととらえていらっしゃいます。これからの夢についてお伺いしたところ。
「自分がアドバイスをし、主催するイベントで出会いのきっかけを作った若者が結ばれ、その結婚式で、自分が司会をすること。」
と、明るくお話しいただきました。
株式会社アシスト
代表取締役/司会業/異性間コミュニケーション認定講師/婚活アドバイザー
渡邊久美子